「好きな服」と「似合っている服」ともう一つ

以前ファッションについて相談を受けました。

内容としては

「自分が好きな格好をしているけれど、それが自分に似合っているかがわからない。どうやって自分に似合う服を見つければいいのか。」

といったものでした。

これはなかなか深い話です。

例えば、あなたがロックが大好きで毎日暇さえあればロックを聞いていて、服装も好きなバンドのメンバーのようにレザージャケットにレザーパンツ(ズボンのこと)を着ている。

あなたは自分が好きな服装をしているけれど、これが自分に似合った服装なのかどうなのか。

人は社会という他人に囲まれた中で生活をしているので、自分に似合っているかどうかというのがどうしても気になってしまいます。

面と向かってだったり、内心で

「何あいつ、あんな格好しちゃって・・・」

と言われようものなら多かれ少なかれショックを受けてしまいますから。

自分が好きな服装と自分が似合っている服装。一致しているのが理想ですが、人によっては一致していないこともあることでしょう。

そもそも自分が好きな服装と、自分が似合っている服装とは何が違うのか。

一見同じように思えますが、実は大きく違います。

自分が好きな服装というのは、結局のところ自分の趣味です。

デニム(ジーパンのこと)が好き、Tシャツが好き、黒い服が好き、チェック柄が好き、ゆったり目の服が好き、○○のブランドが好き、などなど。

自分が好きだから着る。ある意味ファッションの根幹を成すものです。

小学校、中学校くらいまでは両親など他人から与えられた服を着ていますが、次第に自分の意思で服を選ぶようになります。

その時に私たちは自分の好き嫌いで服を選んでいます。

そのままずっと自分の好きな服を選び続ける人もいますが、中には自分に似合う服というのを考え始める人が出て来ます。

その「自分に似合う服」というのは、結局のところあなたを見ている周りの人の趣味です。

周りの人がきれい目な服装を好きな人だったら、シャツにジャケットにスラックスを合わせて
いるあなたを見て「いいね!」と思いますし、アメカジが好きな人だったら、チェックのシャツに色落ちしたデニム、キャップを被り腰に太めのウォレットチェーンをしているあなたを見て「いいね!」と思うわけです。

つまり、自分が好きな服が絶対値なのに対して自分に似合う服というのは相対値になります。

自分が好きな服はあなたの好みが変わらない限りずっと一緒ですが、自分に似合う服はあなたの環境が変われば変わってしまいます。

相談の内容である「自分に似合う服を見つける方法」があるとすれば、それはあなたの周りの人のファッションの趣味を調べてそれを基にコーディネートを考えるという方法です。

しかしこれは難しい話です。あなたが普段関わっている人たちのファッションの趣味がだいたい同じということがどれくらいあるのか。必ずどこかで折り合いを付けることになります。

自分が好きな服と自分に似合う服、このどちらにすればいいのか悩むところですが、実はここにもう一つの案があります。

それは

「自分から見て自分に似合う服」

というものです。

自分はこういう体型・ルックス・キャラクターだからこのコーディネートが合うだろうなと服を決めていくのです。

例えば背が高いから長い丈のアウターが合うな、童顔だから全身黒は似合わないな、という感じです。

自分自身を客観的に見て、自分ならこういう服が合うなというのを考えていきます。

あなたの周りの人が決める「自分に似合う服」と異なるのは、色々な情報を基に自分の考えで決めていくので、時に周りの人が思いもよらなかったコーディネートが出来上がるところです。

判断材料としては実に様々です。

テレビに出ている芸能人やファッション誌、ショップの店員さん、街中にいるおしゃれに気を遣っている男性、学校や職場の人とその人たちの意見などなど。

体型やルックスという点ではショップの店員さんや街中のおしゃれさん、学校や職場の人が参考になりますし、キャラクターという点では芸能人やファッション誌、実写映画の登場人物なんかが参考になりますね。

ただ、これらはいきなり出来るものではないので、ファッションについて学びながら取り組んでいって最終的にここに辿り着ければ良いと思ってください。

さて「自分が好きな服」「自分に似合う服」「自分から見て自分に似合う服」の3つがあるわけですが、どれが良い悪いというのはありません。

結局のところ選ぶのはあなた自身です。

あなたの好きなようにやりましょう。大切なのはこの3つを意識して選べるところにあります。

私の場合は一時期髪型をオールバックにしていた時期がありました。3,4ヶ月くらいの間です。

ブログやウェブサイトで私の写真を見たことがある人はわかると思いますが、顔の印象が薄いのでそもそもオールバックが似合わないわけです。

それでもしばらくの間オールバックにしていました。

それは私がやってみたかったというのが一番の理由でした。

今まで全くやったことのない髪型をするという経験をしたかったですし、思いの外自分では気に入っていたというのがありました。

(職場の人からイイね!と言われていたのもありましたが)

普段「自分に似合う服」や「自分から見て自分に似合う服」を選んでいたのでこれはこれでよかったです。

ファッションを学んでいくにあたってぜひあなたもこの3つを意識して選べるように
なってほしいと思います。